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哲学社労士の「純粋人間関係論」講座(YouTube配信)

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この度、哲学社労士の「純粋人間関係論」講座を開講することとなりました。
この講座は、社会保険労務士の実務で、お客様である顧問先の労務管理の様々な問題を解決する中で、個々具体の問題解決の基礎となる根本理論の解説を目的とするものです。この根本理論は、個々具体の問題解決の現場では決して現れることはありませんが、その解決のための、思考の根底にある、哲学理論です。
「純粋人間関係論」は、企業をはじめとする現実社会の様々な個々具体の人間関係・社会関係の根底に存する、主体的な独立した個人と個人の関係を追究する、自分独自の根本理論(哲学理論)です。独立した主体的な個人を意味する「拡がる自我」が、互いに「拡がりの確証」を求めようとする関係、これを私は「純粋人間関係」と呼びました。
この講座では、純粋人間関係論を基に様々な哲学上の基本問題、労務管理上の基本概念、さらには人生論を、皆さんと一緒に深く考えて行きます。
YouTubeで配信しています。ぜひご覧ください。

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座

 

第1回 『哲学とは何か ~労務管理の実務に役立つのか?~』 

 

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座の第1回です。今回は、哲学とは何か、哲学の定義を検討していくことにより、哲学が労務管理の実務にとても役立つことをお話します。また、講座の名称でもある「純粋人間関係論」の意味、狙いについても触れています。哲学とは、前提となっている思考を乗り越えて根本理論を追究する学問です。根本理論は現実の様々な具体的な問題に応用可能な理論であり、難しい労務管理の問題にも大いに役立ち得るものなのです。
内容 1.問題提起  2.哲学の定義  3.「前提となっている思考を乗り越える」とはどういうことか  4.「根本理論を追究する」とはどういうことか  5.学問とは何か  6.「純粋人間関係論」について  7.文献紹介:加藤新平著「法哲学概論」

 

2回 『主体性をどのように表現するか? ~理論の出発点「拡がる自我」~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座の第2回です。今回は、個々の人間の主体性をどのように表現するのかといった難問を検討することを通じて「拡がる自我」という独自の概念を提案する内容となっています。実務上の問題解決に役立つ社会と組織の根本理論を、個々の独立した主体的な個人を出発点として構築しようとするものです。過去の実務経験を、新たな実務上の問題に応用するためのものです。ぜひご覧ください。
内容 1.問題提起  2.考察の原点「拡がり」  3.拡がりの中心としての自我  4.理性的自我  5.拡がる自我  6.文献紹介:中村元編「自我と無我」(平川彰「無我と主体」)

 

第3回 『人は生きる証を求めざるを得ない ~「拡がりの確証」と組織文化の本質~』

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座の第3回です。今回は、前回検討した「拡がる自我」の「拡がりの確証」という概念を提案したいと思います。そして、企業の組織文化はなぜ異なるのか、この問題を検討することによって、企業の労務管理で経営者がどのような役割を担うのか、その役割はどのように果たすべきか、こういった実務上の問題にも答える内容となっています。ぜひご覧ください!!
内容 1. 問題提起  2. 拡がりの確証  3. 他者への拡がりの確証  4. 人間社会の類型  5. 組織における拡がりの確証  6. 継続的な企業の組織における拡がりの確証  7. 異質な組織文化の源と経営者の役割  8. 文献紹介:バーナード「経営者の役割」ハイデッガー「存在と時間」

 

第4回 「純粋人間関係」とは何か ~「支配の正当性」から「拡がりの確証の論理」へ~

哲学社労士の純粋人間関係論講座の第4回です。今回はこの講座の名前となっている「純粋人間関係」という概念がどのように形成されたかについてお話します。元々は、近代社会の歴史の検討から生み出された概念ですが、その後自分の社会人経験を踏まえ、大きくその内容が変化しました。現代社会の様々な社会・組織を考える上でとても役に立つ概念であると考えています。ぜひご覧ください。
内容  1 「人間関係」の意味(主体的関係と客体的関係) 2 純粋人間関係 3 所有権の正当性 4 近代社会の成立と所有権 5 西欧経済史での資本主義の成立 6 戦後日本の所有権秩序と高度経済成長 7 「支配の正当性」から「拡がりの確証の論理」へ 文献紹介:水田洋「近代人の形成」 大塚久雄「欧州経済史」

 

第5回 言葉とは何だろう ~言語の本質について~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座の第5回です。今回は「言葉とは何だろう ~言語の本質について~」こういったテーマを論じます。ソシュールの言語学理論と時枝誠記先生の言語過程説を題材として取り上げました。言葉は人間が生きていく上で、日常生活はもとより職場や社会でも極めて大きな役割・機能を担っています。ところがその言語の本質は意外ととらえにくい側面があります。今回はこの言葉の本質を大胆に論じてみました。
内容 1.問題提起  2.手段としての言葉、目的としての言葉 3.二つの言語学理論(ソシュールと時枝誠記) 4.拡がりの確証と言葉の曖昧性の根拠 文献紹介:時枝誠記「国語学原論」

 

第6回 認識とは何か ~組織と認識、カントの認識論~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座第6回です。今回は「認識とは何か ~組織と認識、カントの認識論~」といった内容をお送りします。認識とは簡単に言えば物事が分かるということですが、その際、言葉が非常に大きくかかわっています。言葉は本来他者へ投げかけるものですが、言葉が認識においてどのような役割を果たしているか、そして、組織の現場で個々の構成員の認識がどのような意味を持っているか、こういったことを論じました。 また、今回は、文献紹介で、カントの認識論について、わかりやすい解説を試みました。ぜひご覧ください。
内容  1.問題提起  2.感覚と認識 3.認識の対象に求めるもの 4.言葉と認識  5.認識と判断、そして真理 6.組織では”何が問題か”が重要 7.文献紹介・カントの認識論:カント「純粋理性批判」 岩崎武雄「カント」

 

第7回 管理と支配の間にあるもの(前編) ~ホッブズ・ヘーゲルから考える争いの根源~

哲学社労士の純粋人間関係論講座第7回は「管理と支配の間にあるもの(前編) ~ホッブズ・ヘーゲルから考える争いの根源~」です。組織における管理の実務の難しさが、実は、支配関係が生じるところにその原因がある、こういったことを論じます。今回はその前編で、支配という言葉の前提となる人と人との争いというものがなぜ生じるのか、このことをホッブズとヘーゲルの理論を検討することにより、その根源から考えていきたいと思います。斬新な発想により、支配関係の前提である人間の争いに鋭く切り込み、とても刺激的な内容となっています。
内容  1.問題提起  2.管理の意味  3.支配の意味  4.ホッブズとヘーゲルに見る支配の前提としての争い ➀ ホッブズの戦争状態論 ② ヘーゲルの承認のための生死をかけた戦い  5.争いの根源 ➀ ヘーゲルとホッブズの批判的検討 ② 他者への期待と争いの根源  6.文献紹介 ~ドイツ観念論とヘーゲル~ : ヘーゲル(金子武蔵訳)「精神の現象学」 岩崎武雄「カントとドイツ観念論」

 

第8回 管理と支配の間にあるもの(後編) ~行為論から考える絶対的支配の出現~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座第8回は「管理と支配の間にあるもの(後編) ~行為論から考える絶対的支配の出現~」です。組織管理の実務の現場で求められているものは何か、このことを管理と支配といった二つの概念を基に追究していきます。前回(前編)では、支配関係の前提である「争い」の根源を考えましたが、今回(後編)は、歴史上の絶対権力がなぜ出現してきたのかといったことを、社会学や心理学などを総合して成立した学問である「行為論」を基本に考えていきます。そして、それを基に、実際の組織管理の実務の道筋を求めていきます。
内容  1.問題提起 2.目的社会への参加と争いの縮減 3.地位・役割の体系としての目的社会 4.目的社会でのより高い地位をめぐる争い 5.「置き換え」に基づく絶大な権威の発生 6.絶対的支配の出現 7.管理と支配の間にあるもの 8.文献紹介 ~行為の総合理論~:パーソンス・シルス「行為の総合理論を目指して」

 

第9回 論理とは何か ~組織と論理、実体と諸行無常~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座第9回は「論理とは何か ~組織と論理、実体と諸行無常~」といったテーマでお届けします。人は他者に言葉をかけたくてしょうがない存在です。では、他者と言葉を交わす時、論理はどのような働きをしているのでしょうか。言葉と論理はどのような関係にあるのでしょうか。論理の機能、論理の原則、論理の種類、こういったことをその根本から大胆に論じてみました。アリストテレスの論理学、仏教のアビダルマ哲学と空の論理、これらを検討することにより、論理の本質を追究しています。そして、これらの検討を踏まえたうえで、現実の組織において、論理はどのようにあるべきかを考え、実務にも役立つ提案をしてみました。斬新な発想で論理の本質を論じていますので、かなり刺激的な内容になっています。ぜひご覧ください。
内容 1.問題提起 2.論理の機能 3.論理の原則 4.曖昧な言葉による拡がりの確証 5.究極の論拠としての実体 6.諸行無常 7.組織における論理の二つの側面 文献紹介:アリストテレス(出隆訳)「形而上学」

 

第10回 「分割の論理」と「創造の論理」 ~組織で人間の心を読み解く二つの軸~

哲学社労士の「純粋人間関係論講座」の第10回です。今回は労務管理の実務にとても役に立つお話をしたいと思います。テーマは、『「分割の論理」と「創造の論理」 ~組織で人間の心を読み解く二つの軸~』です。労務管理で苦労されている経営者や管理者の方が、従業員の心を会社の望む方向へ誘導するため、分割の論理と創造の論理の二つの軸で従業員の心を把握し、この二つの軸を基礎に労務管理の諸制度を活用する、こういったことを提案します。社会組織における人間の思考を、その根底から再認識し、斬新な発想で実務に役立つ理論を構築しています。ぜひ最後までご覧ください!!
内容 1.問題提起 2.分割の論理と創造の論理 3.注目される論理~矛盾の解決~ 4.演繹推理と根本原理 5.分割の論理と創造の論理のそれぞれの性格 6.組織を維持するための分割の論理 7.組織の中での創造の論理 8.分割の論理と創造の論理の実務での活用 文献紹介:近藤洋逸・好並英司著「論理学概論」

 

第11回 善と正義 ~人間の本質の探究~

「純粋人間関係論」講座の第11回です。今回は善と正義を追究します。「善」という言葉は日常よく使う言葉です。では善とは何でしょうか?「正義」という言葉も日常よく使う言葉です。では正義とは何でしょうか?善も正義も改めてそれが何かと聞かれても簡単には答えは見つからないでしょう。それだけでなく、善と正義は同じ概念なのか、どのように異なる概念なのか、そこからしてはっきりしていません。そこで今回の講座では、善と正義、この哲学上の大問題を、「拡がる自我」を出発点として、斬新な発想で理論的に整理していきたいと思います。アリストテレスやカントなどの古典に学びながら、善と正義を鋭く分析し、人間の本質の探究を目指します。刺激的な内容です。ぜひご覧ください。
内容 1.問題提起  2.善について  3.正義について  4.主張される正義と善  5.客観的な仮説による正義  6.客観的な善の存否 ➀ イデオロギー概念 ② 善の形式的定義とカントの思想  7.仮説としての正義と拡がりの確証 ~善と正義の融合~  文献紹介:カント「道徳形而上学の基礎づけ」(宇都宮芳明訳)

 

第12回 「価値」とは何だろう ~商品の価値と労働価値説の本質~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座の第12回です。今回は『「価値」とは何だろう ~商品の価値と労働価値説の本質~』こういったテーマをマルクスの「資本論」を通して考えていきます。誰もが「価値」あるものを求めます。この点では前回検討した「善」と共通性があります。しかし「価値」という概念は、可測性・比較がその本質にあると思われるのです。人間は他者との比較を行わざるを得ない存在であるということです。そこで今回は、価値とは何かということを、創造の論理の典型である商品の価値を通して追究していきたいと思います。マルクスの「資本論」の商品の分析を、久留間鮫造先生と宇野弘蔵先生の理論を踏まえて深く掘り下げて考え、労働価値説の本質を追究することにより、価値とは何かということを深く深く探究して行きたいと思います。
内容 1.問題提起 2.商品の価値の二つの側面 3.なぜ価値を労働で表すのか 4.商品の価値と拡がりの確証 5.抽象的人間労働の本質  文献紹介(資本論の商品価値論と労働価値説の本質): K.マルクス(岡崎次郎訳)「資本論」 久留間鮫造「価値形態論と交換過程論」 宇野弘蔵「価値論」

 

第13回 組織論から考える 「価値」とは何だろう ~社会を維持する「全体の価値」~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座の第13回です。今回は前回に引き続き、組織論から考える『価値とは何だろう~社会を維持する全体の価値~』こういったテーマで、価値の本質を追究していきます。 様々な目的社会を存続・維持している全体の価値、この全体の価値の特徴やその形成のメカニズムについて、社会・組織の本質から鋭く追究していきます。ぜひご覧ください。
内容 1.問題提起  2.分割の論理の前提としての全体の価値  3.目的社会と全体の価値  4.組織における全体の価値の性格  5.商品の使用価値と全体の価値  6.分割の論理の成立  7.拡がりの確証と価値の本質  8.文献紹介:マッキーヴァー「コミュニティ」

 

第14回 物神崇拝と「物」による支配 ~人間の関係には「物」の存在が不可欠である~

今回は、『物神崇拝と「物」による支配 ~人間の関係には「物」の存在が不可欠である~』といった内容です。そして文献紹介では、「ルカーチと廣松渉の物象化論」と題して、「歴史と階級意識」と「物象化論の構図」の二つの書籍を取り上げます。
人間の歴史は目的社会が次から次へと生まれてきた過程であると表現できます。この目的社会の構成員は組織全体に大きな価値を置いています。
今回はこの組織全体の価値がどのように生じどのように維持されているのかを詳しく検討したいと思います。
そしてそれを踏まえた上で、人間は物を崇拝する存在である、物に支配されたがる存在である、こういったことを主張していきたいと思います。
内容 1.問題提起 2.拡がる自我の拡がりの確証と目的社会 3.組織の目的と全体の価値 4.既存の価値の論理はどのように維持されるか 5.拡がりの確証の目標としての「物」 6.物神性の本質 7.「物」による支配 8.人間社会における「関係」と「物」 文献紹介:ルカーチと廣松渉の物象化論 ルカーチ「歴史と階級意識」 廣松渉「物象化論の構図」

 

第15回 価値と反価値、人間の差異と秩序 ~組織の目標を阻害する要因の本質について~

哲学社労士の「純粋人間関係論」講座第15回です。今回は、日常多くの人が感じるであろう、組織で皆頑張っているのになぜ人の足を引っ張るようなことを言う人間が出てくるのか? こういった極めて世俗的な問題意識を出発点として、人間の自然的差異といった、普段あまり取り上げられていない問題意識の下、人間・社会の本質といったものを追究しています。また、文献紹介では、岩田靖夫先生の「倫理の復権」を取り上げ、ロールズとアリストテレスの理論を深く考えていきたいと思います。
誰もが目指す「価値」といったものが、人間の差異に密接にかかわっていることを問題提起する内容です。ぜひご覧ください!!
内容 1.問題提起 2.人間の差異と価値 3.分割の論理と人間の身分的差異 4.創造の論理と人間の自然的差異 5.価値の置き換えと価値の転倒 6.反価値の典型としての価値の転倒 7.価値と反価値および分割の論理と創造の論理の調和 文献紹介 岩田靖夫「倫理の復権」~ロールズとアリストテレス~

 

第16回 存在とはなんだろう ~意識と対象、主観と客観~

私たちが日常用いている「存在」とは何か、この哲学の基本問題を、意識とは何か、対象とは、そして主観・客観とは何か、これらを併せて考えながら深く追究していきます。拡がる自我の拡がりの確証といった独自の視点から、存在論に対して斬新な提案をしていて、刺激的な内容となっています。
そして、文献紹介では西田幾多郎先生の「善の研究」を取り上げ、哲学の体系について、皆さんと一緒に深く深く考えていきたいと思います。
内容 1.問題提起 2.意識とは何か 3.外界の対象と内心の対象 4.拡がりの対象としての他者 5.主観と客観 6.誰もが求める言葉「存在」 文献紹介 西田幾多郎「善の研究」

 

第17回 存在論の本質 ~唯物論と観念論~

存在という言葉は、誰もが必要とし活用している言葉です。ところが哲学には存在論という分野があり、存在とは何かということについて哲学の歴史上様々な議論がなされてきているのです。今回は、この存在論に関し、独自の視点から新たな理論を提案したいと思います。それに関連して、唯物論と観念論の対立はなぜ生じているのかといった点についても深く考えていきたいと思います。
文献紹介では、マルクス・ガブリエル著「なぜ世界は存在しないのか」を取り上げ、皆さんと一緒に存在について考えていきたいと思います。
内容 1.問題提起 2.拡がりの確証と内心の自由 3.意味の共有をめぐる争いと二方向の解決策 4.唯物論について 5.観念論について 6.存在論の本質  文献紹介:マルクス・ガブリエル「なぜ世界は存在しないのか」

第18回 自由とは何だろう ~内心の自由の本質について~

自由とは何か、多くの人が考える問題です。自由は現実社会で誰もが気になる問題なのです。この哲学の基本問題を、行動の自由と内心の自由の二つの側面から、拡がる自我の拡がりの確証といった独自の視点で鋭く分析しました。内心の自由の無制約性が、絶対者という概念まで導くものであることも論じています。文献紹介では岩崎武雄先生の「倫理学」を取り上げ、倫理学の方法論を考えました。
内容 1.問題提起 2.行動の自由と納得の論理 3.主体性とは何か 4.無限と限定 5.内心の対象とその無制約性 6.外界の対象の被拘束性と他者への拡がりの確証 7.内心の自由と絶対者 文献紹介:岩崎武雄「倫理学」

 

第19回 私が生きる「世界」~世界とは何だろう~

私達は世界で生きていますが、この世界は意外と複雑な意味を持っています。主観と客観二つの側面を併せ持っているのです。今回は世界とは何か、世界の本質について深く考えていきたいと思います。
文献紹介ではハイデッガーの「存在と時間」を取り上げて、世界=内=存在といった概念について、私なりに理解したことを分かりやすくお話したいと思います。
内容 1.問題提起 2.「世界」の二つの意味 3.拡がりの対象としての世界と拡がりそれ自体としての世界 4.背景となる対象の世界性と「世間」 5.私が生きる「世界」 文献紹介:ハイデッガー「存在と時間」の世界=内=存在

 

第20回 弁証法とは何か ~矛盾の魅力~

弁証法という言葉はよく使われますが、その内容は曖昧です。今回は、弁証法とは何かということを、ヘーゲルとマルクスの理論を検討することにより明らかにしていきます。そして、矛盾とは何か、人間の認識はどうあるべきか、ということについて深く考えてみたいと思います。
文献紹介では、ヘーゲルの「小論理学」を取り上げ、弁証法的思考について、深く深く考えていきたいと思います。
内容
1.問題提起 2.矛盾の意味 3.弁証法と矛盾 ~認識の弁証法~ 4.マルクス主義の唯物論的弁証法 5.ヘーゲルの弁証法 6.弁証法と「矛盾」の魅力 文献紹介:ヘーゲル「小論理学」

 

第21回 真理とは何だろう ~生きる事と真理の本質について~

前回の講座で弁証法は真理追究のためにあるべきだと申し上げましたが、そもそも真理とは何でしょうか?私達はなぜ真理を求めるのでしょうか、そして、真理であるか否かはどのように決定されるのでしょうか。今回は真理とは何かについて深く考えてみたいと思います。
内容  1.問題提起  2.何かを見出すということ  3.生きるための真理  4.他者へ向けた真理   5.矛盾の解決のための真理  6.真理の判断基準(対応説と整合説)  7.事実と論理  8.真理の本質  文献紹介:魚津郁夫著「プラグマティズムの思想」

 

第22回 労働者保護立法の本質 ~分割と創造の論理の視点から~

労働基準法をはじめとする労働法の解釈は、実務を担う社会保険労務士にとってとても重要ですが、その際は立法趣旨を把握することが不可欠です。今回は労働者保護立法の歴史的経緯と立法趣旨について、分割の論理と創造の論理といった独自の哲学的視点から深く追究してみたいと思います。具体的には戦前戦後の社会政策理論を検討することにより、労働者保護立法の本質に迫ろうと思います。文献紹介は、社会政策における大河内理論と題して、大河内一男先生の書籍を取り上げて深く考えてみたいと思います。
内容 1.問題提起 2.分割の論理と創造の論理 3.日本の労働者保護立法の歴史 4.社会政策について 5.ドイツの社会政策の理論対立 6.日本における社会政策の本質論争 7.物による支配と分割・創造の論理 8.労働者保護立法の本質 文献紹介:社会政策における大河内理論

 

第23回 所有権の本質 ~秩序を維持する強制力の本質について~

企業の上下の秩序を維持している所有権とは何か、人々はなぜ所有権を重んずるのか、今回は現代社会を維持している所有権の本質を探究します。文献紹介では、川島武宜先生の「所有権法の理論」を取り上げて、所有権について深く考えていきます。
内容 1.問題提起  2.秩序が必要とされる理由 3.秩序を維持する強制力の根拠 4.秩序における人と人との争い 5.法的強制力の正当性としての所有権 6.所有権の理念的根拠 7.社会の地位役割と所有権の観念性及び絶対性 8.身分に基づく所有と労働に基づく所有 9.分割と創造の論理と所有権の本質 文献紹介:川島武宜「所有権法の理論」

 

第24回 自分本来の生き方 ~人生の意味を構築する必要性について~

誰もが自分本来の生き方を考えることがあると思います。それこそ人間の本質ではないかと私は思うのです。誰もが生きていくため社会の中で飯を食っていかなければなりません。その中では誰もが自分の人生の意味を構築しようとしているのではないか、このように思うのです。今回は人生論的なことを皆さんと一緒に少し考えてみたいと思います。文献紹介では、ハイデッガーの「存在と時間」の後半部分を取り上げ、“死へ臨む存在”といった有名な言葉について深く考えてみたいと思います。
内容 1.問題提起 2.飯を食う(生計を維持する)ということ 3.主体的な人間と生産活動の本質 4.生産活動における他者への拡がりの確証の困難性 5.組織と自己との同一視と全体の価値 6.分割の論理と創造の論理 7.生き方の本来性と非本来性 8.本来の生き方と人生の意味の構築 文献紹介:ハイデッガー「存在と時間(後半)」“死へ臨む存在”について

 

第25回 独立した個人と人間存在の全体性~人間の考察を個人から始める理由の探究~

純粋人間関係論では人間社会の認識の出発点を独立した個人に求めています。しかしながらこのように個人を出発点とすることに対しては批判や否定的な意見があります。そこで今回は、改めて、独立した個人を出発点とする必要性を訴えたいと考えました。そしてそれを踏まえた上で、団体主義的発想がなぜ生じるのか、団体の全体の意思がどのように成立してくるのか、独立した個人と人間存在の全体性といったことについて考えてみたいと思います。文献紹介では、個人を出発点とすることに批判的な、和辻哲郎先生の「倫理学」を取り上げて深く考えてみたいと思います。
内容 1.問題提起 2.物理的存在と主体的存在 3.個人を否定する考えの淵源 4.団体の規範・理念の形成 5.団体の共同意思を維持する理念 6.独立した個人と人間存在の全体制 文献紹介:和辻哲郎「倫理学」

 

第26回 役割と自我 ~自我の成立と組織における信頼の理念の形成について~

組織は地位役割の体系であると表現することができます。この地位役割は人々の信頼関係から成り立っています。では、役割関係を支える信頼はどのように形成されているのでしょうか。今回は役割といった概念の本質に迫り、自我の成立、組織の信頼関係の形成について論じます。文献紹介ではミードの「精神・自我・社会」を取り上げて役割理論について深く考えてみたいと思います。
内容 1.問題提起 2.組織・地位・役割の定義 3.役割期待と自我の形成 4.役割期待と拡がりの確証 5.組織における信頼の理念の形成 6.役割と制度、役割と自我 文献紹介:G.H.ミード「精神・自我・社会」

 

第27回 身体と精神、自我と他者 ~デカルトの哲学から考える~

精神と物理的存在である身体とはどのような関係にあるのでしょうか。自我と他者との精神的つながりの本質は何なのでしょうか。団体の共同意思はどのように生じるのでしょうか。
今回は、身体と精神、自我と他者といったことについて、デカルトの哲学を参考にして深く追究しました。
内容  1.問題提起 2.主体としての身体と意志意欲 3.デカルトの身体と精神の絶対的区別 4.人間の主体性と他者への拡がりの確証 5.精神の成立基盤 6.自我と他者 文献紹介:デカルト「方法序説」「省察」

 

第28回 天と人間、天道と人道 ~孔子と墨子の哲学から考える~

天という言葉は日常よく使われます。また、日本では親族を中心とした血縁を重んずる倫理観があります。これらは中国古代の哲学思想にその淵源を持つものです。今回は中国古代思想の原点である孔子の思想、それと対照的な墨子の思想を取り上げ、天と人間について深く考えてみました。
内容 1.問題提起 2.独立した個人と血縁関係 3.自我の形成と生きることの確証 4.信頼の理念と血縁 5.孔子における天と人道 6.墨子の尚賢説・兼愛説・尚同説 7.孔子と墨子に見る分割の論理と創造の論理 8.天と人間 文献紹介:板野長八「中国古代における人間観の展開」

 

第29回 信頼の理念と主張の論拠 ~「仁」の本質について~

人間は他者に言葉をかけ続ける存在ですが、言葉は本質的に曖昧なものであるため他者との間で信頼の理念が必要とされます。その一方、人間は他者に対して主張の論拠を基に積極的に自己主張しようとします。この対照的な概念である信頼の理念と主張の論拠を、「仁」といった基本概念と併せて検討することにより、人間の本質に迫ります。
内容 1.問題提起 2.言葉における既存の意味と新しい意味 3.既存の意味の世界と信頼の理念 4.新しい意味の創造と主張の論拠 5.信頼の理念の形成 6.仁の本質 7.仁と身分 文献紹介:孔子「論語」

 

第30回 努力と運、時間の境目 ~J.ロック「労働に基づく所有」から考える~

子供の頃は「努力」という言葉が大好きだったのですが、青年期には嫌いになってしまいました。しかし、長年の社会人経験の中で散々苦労した現在は再び好きになりました。その理由を「運」という言葉と対比しながら考えたいと思います。近代社会成立期の思想であるロックの「労働に基づく所有」と労働価値説の検討を踏まえ、ハイデッガーの時間の本質の議論から努力と運の二つの言葉を追究し、今後の展望を提案します。
内容 1.問題提起 2.努力と労働価値説 3.努力の普遍的性格 4.拡がりの確証における分割の論理と創造の論理 5.近代社会における努力の特殊性 6.労働に基づく所有の実質・具体的内容 7.時間の本質から考える努力と運の差異 8.将来へ向かう努力、過去を振り返る運 9.努力と運における矛盾  文献紹介:マイケル・サンデル「実力も運のうち 能力主義は正義か?」

 

第31回 論理の明暗 ~生きるための論理の構築に向けて~

人間は他者に言葉と論理を投げかけ続けていますが、その論理の内容は「明るい論理」と「暗い論理」に大きく分類されます。誰もが明るい論理を求めているはずですが、世の中は暗い論理が蔓延しています。今回は「明るい論理」と「暗い論理」を言語の本質から深く追究し、明るい論理が個々人の人生において極めて重要であることを論じたいと思います。
内容 1.問題提起 2.言葉と論理 3.論理の明るさとは何か 4.言葉の本質から考える論理の明暗 5.明るい論理と暗い論理の区別の基準 6.暗い論理の性格 7.他者への拡がりの確証と明るい論理 8.生きるための論理の構築   文献紹介:時枝言語学の再検討 時枝誠記「国語学原論」 三浦つとむ「日本語はどういう言語か」

 

第32回 自己と団体との同一視 ~生き甲斐を得るための構造と愛社精神~

多くの人が企業で情熱を持って働いて生き甲斐を感じています。これは自己と企業とを同一視しているからではないでしょうか。今回は、生き甲斐とは何か、自己と他者との同一視、自己と団体との同一視、愛社精神、そして愛国心について、深く考えてみたいと思います。文献紹介ではヘーゲルの「法の哲学」を取り上げ、皆さんと一緒に深く考えてみたいと思います。
内容 1.問題提起 2.生き甲斐とは何か 3.他者との言葉の意味の共有の二つの類型 4.自己と他者との同一視の構造 5.自己と団体との同一視 6.愛社精神の根拠 7.愛国心の根拠 8.生き甲斐を得るための構造の構築と全体の価値 文献紹介:ヘーゲル「法の哲学」

 

第33回 公共性の本質 ~日常の不平不満を向ける相手の論理的性格~

公共という言葉は日常よく聞きます。公共機関は様々な施策を行っていますが、それは公共性がなければなりません。さらに日常生活の不平不満を公共主体は吸収する機能があるように思えます。今回は公共性について、哲学的に深く考えてみたいと思います。
内容 1.問題提起 2.公と私の対立と公の場 3.主体的人間と公共の場 4.公共主体としての国家の構造 5.目的社会における分割の論理と創造の論理 6.商品交換社会における公共性の性格 7.団体の組織内の不平不満と公共性 8.公共の場での創造の論理としての公論の形成 文献紹介:ハーバーマス「公共性の構造転換」

 

第34回 国家の本質 ~生きる場である社会の類型から考える~

私達は国家に対して様々な施策を期待し、様々な思いを抱いています。国家とは何か、この問いに対して、個人と社会の関連を通じて、哲学的に考えてみたいと思います。生きる場である社会の類型を二つに分け、国家の本質を追究します。
内容 1.問題提起 2.個人と社会 3.目的社会と全体社会 4.目的社会への帰属意識と全体社会への帰属意識 5.全体社会の意志の有無と国家の本質 6.全体社会と国家は等しいのか? 7.国家の機能と国家の意志 文献紹介:尾高朝雄「国家構造論」

 

第35回 国家の意志形成とその論理構造 ~自由の実現と対立する意志の発現~

 国家は、本来、人間の自由を実現するため、様々な施策を実現する公共機関です。しかしながら、人々を支配抑圧する機関だと認識されてしまう傾向が強いのも歴史的事実です。なぜそのようなことになってしまうのでしょうか。今回は、国家の意志形成の根源に遡って深く考えてみたいと思います。
内容 1.問題提起 2.人間の自由と主体性 3.他者への拡がりの確証のための論理体系 4.全体社会を維持する論理体系 5.実質的正義の論理構造 6.公共性における分割の論理と創造の論理 7.意志の対立の根源と国家意志の基盤 8.国家の意志形成における論理的循環 文献紹介:ルソー「人間不平等起原論」「社会契約論」

 

第36回 正義の本質 ~正義における合意論的理念と全体論的理念~

 私達人間は主体的に生きています。 常に他者に対し言葉と論理を投げかけその意味を共有しようとしています。その論理は、分割の論理と創造の論理に分類され、人間の格差と均一の理念が対立して争いが生じています。この争いを調整するのが正義です。今回は正義の本質を探究します。
内容 1.問題提起 2.正義の客観性 3.創造の論理における正義 4.分割の論理における正義 5.創造の論理の前提としての分割の論理の正当性 6.正義における合意論的理念と全体論的理念 7.分割の論理と創造の論理の調整原理としての正義 8.仮説としての正義 文献紹介:ジョン・ロールズ「正義論」

 

第37回 快楽と論理 ~拡がりの確証の分析~

人間は誰もが生きる証を求めています。それは快楽と論理の二つの方向に分かれます。この快楽と論理は、基本的な考え方に大きな対立があります。今回は、拡がりの確証を詳細に分析することにより、快楽と論理の関係を論じます。
内容  1.問題提起  2.物質代謝と快楽  3.言葉と論理  4.論理の意味の共有と快楽  5.他者への拡がりの確証と理性  6.理性と義務論  7.功利主義と義務論  文献紹介:J.S.ミル「功利主義論」

 

第38回 経験の本質 ~確実な論拠と経験の不確実性について~

経験論と合理論の対立を出発点に経験の本質について探究しました。ロックとヒュームの理論を分析し、哲学において伝統的に経験が不確実とみなされてきた理由を自分独自の視点から追究しました。
内容 1.問題提起 2.経験の内容 3.ロックの経験論 4.ヒュームの経験論 5.確実な論拠が求められる理由 6.合理論の根拠と経験の不確実性の理由  文献紹介)J.ロック「人間知性論」 D.ヒューム「人性論」

 

第39回 本質とは何だろう ~言葉の曖昧性と論理実証主義~

本質という哲学でよく使われますが、そのような曖昧な言葉は使うべきではないとの立場があります。私は「本質」は人間にとって極めて有用な概念だと考えているのですが、今回は、改めて、本質とは何かを徹底的に考えてみたいと思います。
内容 1. 問題提起 2.厳密な意味を有する言葉の存在可能性 3.厳密な意味を有する言葉の必要性 4.言葉と論理、拡がりの確証 5.哲学と本質 6.本質概念を否定する発想の根源にあるもの 7.本質と人間の主体性  文献紹介:ウィトゲンシュタイン「論理哲学論考」

 

第40回 形而上学とは何か ~現実を超越する発想の必要性について~

哲学では形而上学が研究の対象となっていますが、形而上学を否定する意見もあるようです。今回は、形而上学とは何かを追究することにより、形而上学を研究する必要性、科学と形而上学との関係性、こういった問題をカントの理論を中心に深く追究してみました。
内容 1.問題提起 2.哲学と形而上学 3.形而上学に対する経験論からの疑問 4.カントの認識論と形而上学 5.カントの形而上学と道徳法則の本質 6.問題解決における経験的判断の性質 7.科学と形而上学 文献紹介:カント「実践理性批判」

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